木綿の着物

木綿等の生活着・普段着・作業着の着物
その中の多くは自家製で
いわゆる「呉服」の流通にのっていなかったようです
その多くは文字通り自家で消費され
物々交換用に生産された反物が
市場にのっていたのだと思われます
 
そうした太物の反物は
「太物屋」と言う言葉が示す通り
独立した流通経路があったのでしょう

地方都市の商店街では
和装小物やウールの着物を販売している光景を見かけます
かっては寝具を扱うお店で
太物を扱っていたのかもしれません
川越唐桟や銚子ちぢみ
一度途絶えた太物を復活させたのも
寝具に携わった方達でした
 
呉服業界が作った価値観やルールによって
普段着着物が衰退したと
よく唱えられていますが
かっては呉服の流通と独立して消費されていた太物
呉服業界が関係しているのでしょうか?
自宅で作り自宅で消費していた
「自家製木綿」にも影響を与えたのでしょうか?
 
我々
消費者が選択しなくなっただけではないかと
省みる事も必要ではないかと思います